就活を控えた学生の皆さんの中には、「面接で香水をつけても大丈夫かな」「体臭が気になるから香水で対策したい」と考える方もいるのではないでしょうか。

身だしなみの一環として香りにも気を配りたいものですが、就職活動という場において香水の使用は慎重に判断する必要があります。香りは第一印象を大きく左右する要素であり、時には選考結果にも影響を与えかねません。

この記事では、就活における香水使用の考え方と、適切な香りのマナーについて詳しく解説します。また、香水以外で体臭や汗のニオイを抑える具体的な対策方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

📖目次

就活で香水をつけるのは避けるべき!その理由とは

就職活動において香水の使用は、基本的に避けた方が無難です。香水そのものが禁止されているわけではありませんが、ビジネスの場である面接や説明会では、香水がマイナスの印象を与えるリスクがあります。

面接官や採用担当者は、限られた時間の中で応募者の人柄やスキル、企業とのマッチングを見極めようとしています。そんな重要な場面で、香りによって相手に不快感を与えてしまっては本末転倒です。

香水を避けるべき理由は主に下記の3つです。

  • 香りの好みは人によって異なる
  • ビジネスシーンにそぐわないと判断される
  • つけすぎた際の対処が困難

香りの好みは人によって異なる

あなたが「良い香り」だと思っている香水でも、他の人にとっては不快な香りである可能性があります。香りの好みは極めて個人的なもので、育った環境や文化、体質によっても大きく異なります。

たとえば柑橘系の爽やかな香りが好きな人もいれば、フローラル系の甘い香りを好む人もいます。一方で、特定の香りを嗅ぐと頭痛や吐き気を感じる人も少なくありません。香水に含まれる成分にアレルギー反応を示す人もいるため、密室である面接室で強い香りを漂わせることは避けるべきです。

面接官があなたの香水の香りが苦手だった場合、面接内容に集中できなくなったり、無意識のうちに悪い印象を持たれてしまったりする可能性があります。どんなに素晴らしい自己PRや志望動機を用意していても、香りが原因で評価が下がってしまうのは非常にもったいないことです。

ビジネスシーンにそぐわないと判断される

香水はファッションやプライベートでの楽しみとして捉えられることが多く、ビジネスの場では不適切だと考える人も一定数います。

特に保守的な業界や伝統的な企業文化を持つ会社では、香水の使用自体が「TPOをわきまえていない」「社会人としての常識が欠けている」と受け取られる可能性があります。金融業界や公務員、製造業などでは、身だしなみに対して厳格な基準を持っていることが多く、香水はその基準に反すると判断されることもあります。

また、「香水をつけてくる=自己中心的な人」という印象を持つ面接官もいます。周囲への配慮ができない人物だと思われてしまうと、チームワークを重視する企業では特にマイナス評価につながりかねません。

つけすぎた際の対処が困難

香水は一度体や衣類につけると、簡単には落とせません。つけすぎてしまった場合、香りを弱めるにはシャワーを浴びて全身を洗い、着ているものをすべて着替える必要があります。

面接前の限られた時間の中で、そのような対処をするのは現実的ではありません。特にスーツに香水がついてしまうと、替えのスーツを持っている学生は少ないため、そのまま面接に臨まざるを得なくなります。

香水の香りは本人が思っている以上に周囲に広がりやすく、自分では「ほんのり香る程度」だと思っていても、他人からは「香りがきつい」と感じられることがよくあります。普段から同じ香水を使っている人は、その香りに慣れてしまい、適量を判断しにくくなっているため、特に注意が必要です。

就活で気をつけるべき香水以外のニオイ

香水を避けるべきだとわかったところで、次に考えなければならないのは「香水以外のニオイ」です。面接官に好印象を与えるためには、香りだけでなく体臭や衣類のニオイにも気を配る必要があります。

自分では気づきにくいニオイが、知らず知らずのうちに相手に不快感を与えている可能性があります。就活で特に注意すべきニオイについて確認していきましょう。

下記3つの臭いが代表的なものとしてありますが、下記以外にも防虫剤や靴、ペットの臭いなど見落としがちなものもあるので、そういう部分にも気を付けましょう。

下記3つの特に注意したい臭いについて詳しく確認していきましょう。

  • 体臭や口臭
  • タバコの臭い
  • 柔軟剤の香り

体臭と口臭は最優先で対策を

体臭と口臭は、就活における香りのエチケットで最も基本的かつ重要な要素です。どんなに立派な経歴や志望動機があっても、不快なニオイを発していては面接官に良い印象を与えることはできません。

体臭の主な原因は汗です。夏場はもちろん、冬でも暖房が効いた室内や緊張による発汗で汗をかきやすくなります。汗自体は無臭ですが、時間が経つと皮膚の常在菌が汗や皮脂を分解し、不快なニオイを発生させます。

面接前日または当日の朝には必ずシャワーを浴び、清潔な状態で臨みましょう。移動中に汗をかいた場合は、面接会場に到着したら汗拭きシートで体を拭き取ることをおすすめします。

口臭対策も忘れてはいけません。面接前には必ず歯を磨き、マウスウォッシュやブレスケア用のタブレットを活用しましょう。ニンニクやネギなどニオイの強い食べ物、コーヒーなどは面接前には控えるようにしてください。

タバコの臭いには非喫煙者は敏感

タバコのニオイは非喫煙者にとって非常に気になるものです。近年は禁煙を推進する企業も増えており、タバコのニオイがすると印象が悪くなる可能性があります。

タバコのニオイは髪の毛や衣類、口の中に強く残ります。喫煙者は普段からタバコのニオイに慣れているため、自分がどれだけタバコ臭いのか気づきにくい傾向があります。

面接前日からはできるだけ喫煙を控え、どうしても吸いたい場合は面接の最低でも1時間前には禁煙するようにしましょう。スーツや持ち物にタバコのニオイが染み付いている場合は、クリーニングに出すか消臭スプレーで念入りにケアしてください。

また、自分自身は喫煙者でなくても、喫煙所の近くを通ったり、家族が喫煙者だったりする場合は、知らないうちにニオイが移っていることがあります。面接前には家族や友人にニオイチェックをしてもらうと安心です。

柔軟剤の香りも要注意

最近の柔軟剤には香りの強いものが多く、中には香水並みに香るタイプもあります。柔軟剤の香りは一見「良い香り」に思えますが、香りが強すぎると香水と同じように相手に不快感を与える可能性があります。

特に海外製の柔軟剤は香りが強い傾向にあり、使用量が少なくても香りがきつくなることがあります。普段から同じ柔軟剤を使っていると、その香りに慣れてしまい、自分では香りの強さに気づけません。

就活用のシャツやブラウスを洗濯する際は、無香料または微香性の柔軟剤を選ぶことをおすすめします。どうしても香り付きの柔軟剤を使いたい場合は、せっけんの香りやシトラス系など、多くの人に受け入れられやすい香りを選び、使用量を控えめにしましょう。

就活で使える香水以外のニオイ対策方法

香水を使わずに体臭や汗のニオイを抑えるには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、就活中でも使える具体的なニオイ対策アイテムと方法をご紹介します。

これらの方法は香水ほど強い香りではないため、相手に不快感を与えるリスクを最小限に抑えながら、清潔感を保つことができます。

汗拭きシートで手軽にリフレッシュ

汗拭きシートは、就活生にとって必須アイテムです。移動や緊張で汗をかいた時に、さっと拭くだけで汗のニオイを防ぎ、肌のベタつきも解消できます。

汗拭きシートには無香料タイプと香料入りタイプがありますが、香料入りでもほんのり香る程度なので、香水のように強い香りにはなりません。シトラス系やせっけんの香りなど、爽やかな香りのものを選ぶと良いでしょう。

夏場の就活では、冷感タイプの汗拭きシートがおすすめです。拭いた後に肌がひんやりとして、一時的に体温を下げる効果があるため、発汗を抑えることができます。カバンに携帯しておけば、面接前やトイレで手軽にリフレッシュできるので便利です。

汗拭きシートを使う際は、首筋や脇、背中など汗をかきやすい部分を重点的に拭きましょう。ただし、拭きすぎると肌に必要な油分まで取り除いてしまうため、1日に何度も使うのは避けてください。

軽めのボディミストなら使用可能

香水は避けるべきですが、香りの軽いボディミストであれば就活中でも使用できます。ボディミストは香水よりも香りの濃度が低く、持続時間も短いため、ほんのり香る程度で済みます。

ボディミストを使う際は、スーツのジャケットの内側や手首に1〜2プッシュする程度にとどめましょう。顔に近い場所や首筋に直接吹きかけると香りが強くなってしまうため、注意が必要です。

自分の上方向にワンプッシュして、ミストの中をくぐるようにすると、体全体にふんわりと香りがつき、一箇所だけ香りが強くなるのを防げます。

香りを選ぶ際は、個性的な香りは避け、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系、清潔感のあるせっけんの香りなど、万人受けしやすいものを選びましょう。甘すぎる香りやスパイシーな香りは、ビジネスシーンには不向きです。

着替えを持参して万全の対策を

ニオイ対策として最も確実なのは、清潔な衣類に着替えることです。就活用のカバンにインナーシャツや靴下、女性であればストッキングの替えを入れておくと安心です。

夏場や移動が多い日は特に汗をかきやすいため、面接前に着替えることで汗のニオイを完全にリセットできます。汗拭きシートで体を拭き、清潔な衣類に着替えれば、自信を持って面接に臨めるでしょう。

就活用のシャツやブラウスは1着だけでなく、2〜3着用意しておくことをおすすめします。社会人になってからも使えるため、決して無駄な買い物にはなりません。

また、インナーシャツは汗を吸収してくれるだけでなく、スーツへの汗染みも防いでくれます。夏場は特に、速乾性や吸汗性に優れたインナーシャツを着用すると快適に過ごせます。

無香料の消臭スプレーを活用

無香料の消臭スプレーは、スーツやカバン、靴などのニオイ対策に便利です。毎日洗濯できないアイテムも、消臭スプレーを使えば手軽にニオイケアができます。

スーツやカバンの素材によっては、シミや変色の原因になることもあるため、使用前に目立たない部分で試してから使いましょう。使用上の注意をよく読み、適切な使い方を心がけてください。

靴専用の消臭スプレーもあるので、革靴やパンプスのニオイが気になる方は活用しましょう。帰宅後にスプレーしておけば、翌日には爽やかな状態で履くことができます。

好きな香りでリラックスしたい時の工夫

香水は使えないけれど、好きな香りに包まれてリラックスしたい、緊張をほぐしたいと考える人もいるでしょう。そんな時は、周囲に香りを拡散させない工夫をすれば、自分だけが香りを楽しむことができます。

面接や説明会前の緊張を和らげたい時に役立つ、香りの活用方法をご紹介します。

ハンカチに香水を1プッシュ

自分だけが香りを楽しみたい場合は、ハンカチに香水を1プッシュ吹きかけて持ち歩く方法がおすすめです。体や衣類に直接つけるわけではないので、周囲に香りが広がることはほとんどありません。

緊張した時や気分転換したい時に、ハンカチを顔に近づけて香りを嗅ぐことで、リラックス効果が得られます。好きな香りを嗅ぐと、心が落ち着き、自信を持って面接に臨めるでしょう。

ただし、香水によってはハンカチにシミができることもあるため、就活用の白いハンカチとは別に、香り用のハンカチを用意することをおすすめします。また、香りがついたハンカチをスーツのポケットに入れると、スーツにニオイが移る可能性があるため、カバンの中で密閉できる小袋に入れて持ち運びましょう。

香り付きのハンドクリームを使う

香り付きのハンドクリームなら、就活中でも使いやすいアイテムです。手に塗るだけなので香りの範囲が限定され、香水ほど強く香ることもありません。

手首や手の甲に塗れば、動くたびにほんのり香りを感じることができ、ちょっとしたリフレッシュになります。乾燥対策にもなるため、一石二鳥です。

香りを選ぶ際は、柑橘系やせっけんの香りなど、爽やかで主張しすぎないものを選びましょう。甘い香りや個性的な香りは避けた方が無難です。

柔軟剤の香りで気分を上げる

インナーシャツやハンカチを好きな香りの柔軟剤で洗濯しておくと、着用時にほんのり香りを楽しめます。柔軟剤の香りは時間とともに弱まっていくため、面接時には気にならない程度になります。

ただし、香りの強い柔軟剤は避け、使用量も控えめにすることが大切です。自分では香りに慣れてしまっているため、洗濯後に家族や友人にニオイチェックをしてもらうと安心です。

清潔感が第一印象を決める

就活において、香りは第一印象を大きく左右する要素の一つです。香水のような強い香りは避けるべきですが、体臭や汗のニオイをそのままにしておくことも良くありません。

大切なのは、清潔感を保つことです。面接官に「この人は身だしなみがしっかりしている」「清潔感がある」と思ってもらえれば、それだけで好印象につながります。

毎日シャワーを浴びる、歯を磨く、汗をかいたら拭き取るといった基本的なケアを徹底し、香水以外のニオイ対策アイテムを上手に活用しましょう。周囲への配慮を忘れず、適度なニオイケアを心がけることで、自信を持って就活に臨むことができます。

また、ニオイだけでなく、髪型や服装、姿勢なども含めた総合的な身だしなみが重要です。清潔感のある外見で面接に臨めば、あなたの内面や能力もより伝わりやすくなるでしょう。

就活写真を撮影する際も、清潔感を意識することが大切です。プロのカメラマンがいる写真館であれば、身だしなみのアドバイスも受けられ、より好印象な証明写真を撮影できます。

まとめ

就活では香水の使用は避け、清潔感を第一に考えた香りのマナーを守ることが大切です。香りの好みは人それぞれ異なり、ビジネスの場にそぐわないと判断されるリスクもあるため、リスクを避けるためにも香水は控えましょう。

体臭や口臭、タバコのニオイ、柔軟剤の香りなど、香水以外のニオイにも注意が必要です。汗拭きシートや軽めのボディミスト、着替えの持参など、香水以外のニオイ対策を活用することで、清潔感を保ちながら自信を持って面接に臨めます。

好きな香りでリラックスしたい場合は、ハンカチに香水を吹きかける、香り付きのハンドクリームを使うなど、周囲に配慮した方法で楽しみましょう。第一印象を左右する香りのマナーを守り、万全の準備で就職活動を成功させてください。

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就活写真.com編集部

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