就職活動において、履歴書やエントリーシート(ES)に添付する証明写真は、採用担当者があなたを知る最初のビジュアル情報となります。

適切な撮影ポイントを押さえることで、清潔感や誠実さを効果的にアピールでき、面接へとつながる可能性が高まります

この記事では、就活証明写真の撮影における重要なポイントを詳しく解説します。表情の作り方から服装、姿勢、撮影場所の選び方まで、押さえておくべき撮影テクニックをまとめましたので、ぜひ最後まで読んで納得のいく証明写真を準備してください。

📖目次

証明写真が就活に与える影響とは?

就活における証明写真は、本人確認の役割だけでなく、第一印象を形成する大切な要素です。

採用担当者は1日に何十枚、何百枚もの履歴書に目を通すため、写真から受ける印象は想像以上に重要な判断材料となります。

証明写真だけで合否が決まることはありませんが、清潔感がない写真や身だしなみが整っていない写真を提出すると、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

逆に、きちんとした証明写真を用意することで「この人はルールやマナーを守れる」「就活に本気で取り組んでいる」という好印象を与えることができます。

特に、営業職や接客業など人と接する仕事では、見た目の印象がより重視される傾向にあるため、証明写真の質にこだわることは決して無駄ではありません。

就活証明写真で守るべき基本マナー

証明写真を撮影する前に、まずは基本的なルールとマナーを理解しておくことが大切です。サイズや撮影時期、背景色といった基本事項を守ることで、常識のある就活生であることを示すことができます。

サイズは縦4cm×横3cmが基本

就活用の証明写真のサイズは、縦4cm×横3cmが一般的です。ほとんどの履歴書では、この規格サイズで枠が印刷されているため、枠に合わせた大きさの写真を用意しましょう。

万が一サイズが大きすぎた場合は、写真館の専用カッターで裁断してもらうのがおすすめです。Web上で提出する場合には、応募先の指定を事前に確認してください。

撮影から3か月以内の写真を使用する

証明写真には有効期限があり、撮影から3か月以内のものを使用するのが一般的なルールです。

髪型を大きく変えた、体型が変わった、髪色を変えたなど、見た目の印象が変化している場合は、3か月以内であっても撮り直すことをおすすめします。

背景色は白・青・グレーを選ぶ

証明写真の背景色は、白、青(水色)、グレーの中から選ぶのが基本です。

  • は最も無難で清潔感を演出でき、どの業界にも適しています
  • は爽やかで親しみやすい印象を与え、IT業界、商社、マスコミ、航空業界におすすめ
  • グレーは落ち着いた知的な印象を演出でき、コンサルティング業界や金融業界に向いています

迷った場合は白を選んでおけば間違いありません。

写真の裏には氏名と大学名を記入する

履歴書に写真を貼る前に、裏面に氏名と大学名を記入しておきましょう。

写真が剥がれてしまった場合に備えて、写真の裏に名前を書いておけば、誰の写真かすぐに判別できます。記入にはボールペンを使用し、写真の表面にインクが染み出ないよう、軽い筆圧で丁寧に書きましょう。

写真館・スピード写真・自撮りの選び方

証明写真を撮影する方法には、写真館、スピード写真機、自撮りの3つがあります。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の状況や予算、求めるクオリティに応じて選択しましょう。

写真館での撮影が最もおすすめ

就活用の証明写真は、写真館やスタジオで撮影するのが最もおすすめです。プロのカメラマンが撮影するため、姿勢や表情、目線といった細かい部分まで丁寧にアドバイスをもらいながら撮影できます。

撮影後には複数のカットから最も良い写真を選べるだけでなく、レタッチ(修正)でニキビやクマを自然に補正してもらえるのも大きなメリットです。

また、撮影データをCD-ROMやスマホで受け取れるため、Web応募にも対応でき、必要な時にいつでも焼き増しができます。

費用は3,000円から10,000円程度かかりますが、納得のいく1枚が手に入ることを考えれば、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

スピード写真機は緊急時の選択肢

駅やショッピングモールに設置されているスピード写真機は、費用は800円から1,200円程度で、撮影から印刷まで10分程度で完了するため、急ぎで写真が必要な場合には便利です。

ただし、すべて自分で操作するため、姿勢や表情のアドバイスを受けることができず、仕上がりにムラが出やすいというデメリットがあります。

自撮りはあくまで最終手段

スマホアプリを使って自宅で撮影する方法もありますが、就活の証明写真としては推奨できません

採用担当者にも自撮りであることが伝わりやすく、「就活に対する真剣さが足りない」と受け取られてしまうリスクがあります。やはり就活においては写真館での撮影が最も安心できる選択肢です。

好印象を与える表情の作り方

証明写真では、表情が与える印象が非常に大きいです。
就活にふさわしい自然で誠実な表情を作るためのポイントを押さえておきましょう。

口角を軽く上げた自然な微笑みを意識する

就活の証明写真では、歯を見せない程度の微笑みが基本です。口を閉じた状態で、口角を少し上げるイメージで表情を作ると、親しみやすく柔らかい印象を与えることができます。鏡の前で練習して、自然な笑顔が作れるようになっておくと撮影時にスムーズです。

業界によっては歯を見せた笑顔が求められることもあります。

アナウンサーやキャビンアテンダントなど、接客や人前に出る職種では、明るく華やかな印象を与えるために歯を見せた笑顔で撮影することもありますので、志望業界に合わせて調整してください。

目はしっかりと開いて前を見る

目元は表情の中でも特に重要なポイントです。目をしっかりと開き、カメラのレンズを見つめることで、誠実で明るい印象を与えることができます。

撮影時には、まばたきのタイミングにも注意が必要です。また、普段メガネをかけている人は、メガネをかけた状態で撮影するのが自然です。

清潔感を演出する姿勢と目線の

証明写真では上半身しか写りませんが、姿勢の良し悪しは写真全体の印象に大きく影響します。

背筋を伸ばし、正しい姿勢で撮影することで、清潔感や誠実さをアピールできます。ここでは姿勢と目線の調整方法について詳しく解説します。

背筋を伸ばして胸を張る

証明写真を撮る際は、背筋をまっすぐに伸ばして胸を張り、肩の力を自然にリラックスさせましょう。

猫背になっていると、自信がなさそうに見えたり、だらしない印象を与えたりしてしまいます。横から見たときに、耳と肩の位置が一直線になるよう意識すると、美しい姿勢になります。

顎を軽く引いて水平な視線を保つ

顎の位置と視線の角度も、写真の仕上がりに大きく影響します。

軽く顎を引き、視線がカメラと水平になるように調整しましょう。スピード写真機を利用する場合は、椅子の高さを調整して、目線がカメラのレンズと同じ高さになるようにしてください。

清潔感を与える撮影時の装い

証明写真では、服装や髪型といった身だしなみが第一印象を大きく左右します。清潔感があり、就活にふさわしい装いで撮影に臨むことで、採用担当者に好印象を与えることができます。

服装のポイント:スーツは黒か濃紺を選ぶ

就活の証明写真では、黒や濃紺のリクルートスーツが基本です。

男性はスーツの下に白いワイシャツを着用し、ネクタイを必ず締めます
女性はスーツの下に白いブラウスかシンプルなカットソーを着用します。

撮影前には、シャツのボタンがすべて留まっているか、ジャケットの襟が整っているか、シワがないかを必ず確認しましょう。

髪型のポイント:清潔感を最優先にする

髪型は清潔感を最も重視すべきポイントです。前髪は目や眉毛が見えるように上げるか横に流しましょう。

男性は短めの髪型が好ましく、整髪料を使って自然にまとめます。

女性で髪が肩より長い場合は、後ろで1つに結ぶかハーフアップにすると、顔周りがすっきりして清潔感が出ます。髪色は黒が最も無難ですが、明るすぎなければ暗めの茶色でも問題ありません。

メイクのポイント:女性はナチュラルメイクを心がける

女性の場合、メイクも証明写真の仕上がりに大きく影響します。就活では清潔感と健康的な印象を与えるナチュラルメイクが基本です。

  • アイシャドウはベージュやブラウン系の落ち着いた色を選ぶ
  • チークは血色を良く見せるために適度に入れる
  • リップは赤などの派手な色は避け、コーラルピンクやベージュ系のオレンジを使う

証明写真ではフラッシュの光で色が飛びやすいため、面接時よりもやや濃いめに色をのせるのがコツです。

スピード写真機での撮影ポイント

予算や時間の都合でスピード写真機を利用する場合は、自分で工夫することで質の高い写真を撮ることができます。

椅子の高さを調整して視線を合わせる

視線がカメラと水平になるよう丁寧に調整しましょう。画面に表示されるガイドラインを参考にしながら、目の位置が適切な高さになるまで椅子を回して調整してください。

足元のストロボを遮らないように注意する

スピード写真機には、足元付近にストロボ(フラッシュ)が設置されています。

撮影時には両足を閉じて座り、荷物がある場合は足と椅子の間に挟むなど、ストロボを遮らない位置に置きましょう。膝の上に白い紙やハンカチを置くとレフ板の代わりになり、顔が明るく写りやすくなります。

補正機能を適度に活用する

最近のスピード写真機には、美肌補正や肌色調整といった機能が搭載されている機種があります。適度に活用するのがおすすめですが、補正をかけすぎると不自然な仕上がりになるため、自然な範囲にとどめましょう。

まとめ

納得のいく証明写真で自信を持って就活に臨もう

就活における証明写真は、採用担当者があなたを初めて見る大切な機会です。適切な撮影ポイントを押さえることで、清潔感や誠実さ、就活に対する真剣さを効果的にアピールすることができます。

特に写真に自信がない人や、印象で損をしたくない人は、プロのアドバイスを受けられる写真館での撮影がおすすめです。納得のいく証明写真を用意して、書類選考を突破し、面接へとつながる第一歩を踏み出してください。

運営者情報

就活写真.com編集部

就活写真.comは、全国の就活生におすすめの就活用写真スタジオをまとめてご紹介している、就活写真特化型ポータルサイトです。全国300店舗以上の写真スタジオ・写真館を当サイト編集部が徹底リサーチ!あなたの条件に合った写真スタジオ・写真館が見つかります!履歴書・ESの証明写真撮影に、是非当サイトをお役立てください。